360度評価・フィードバック360feedback

360度フィードバックの進め方

360度フィードバックは、複数の人から受ける評価を集め、自己評価と比較して自己成長の機会を作るアセスメントツールです。360度フィードバックの進め方を、下記の一般的な7つの手順に従って説明します。

目的設定

初めに、フィードバックの目的を明確に設定します。自己成長のために必要な能力や行動について、どのような評価を得たいのかを明確にします。360度フィードバックに初めて、あるいは久しぶりに取り組む、という場合は、組織全体をマクロな目で見ながら、「全体企画」、を関係者とよく調整しながら、固めて行きましょう。この前工程が不鮮明なままだと、効果が出ないだけでは無く、「360度フィードバックとは」で記載してあるような「思わしくない副反応」が出てしまいかねません。大手企業と弊社が進める場合、3~4ヶ月程前から、全体企画について詰めています。中堅から中小の組織で、経営者のリーダーシップが明確になっている場合は、2~3週間ほどで実施する事もあります。

※弊社の提供する360度フィードバックのクラウドシステム「gdl360.com」は、基本的な情報さえ揃えば、申込み翌日でも開始可能です。

評価項目の設定

評価項目を設定します。自己成長に必要な能力や行動、参加者や上司、同僚などの意見を聞き、評価項目を洗い出します。この洗い出しに時間がない場合や、初めてご実施の際、GDL社ではコーチ型やヒント型などの質問セット(評価項目のテンプレート)を用意しています。

評価者の選定

自己評価を含め、複数の評価者を選定します。評価者には、上司、同僚、部下、クライアントなど、関係する人を含めることが望ましいです。部門によっては、上司の方だけ、評価者本人しかいない場合は、同僚や過去の配属先の部門の方々を紐づけるケースもあります。

回答設定

評価項目を元に、評価者および被評価者に回答していただくための設定を行っていきます。評価項目ごとに評価基準を選定し、具体的なフィードバックを受け取るための質問を用意します。WEB管理画面がある場合は、360度評価の評価項目設定、関係設定、回答期間設定、一斉メール送信、催促メールの送信などの各種設定を行います。また、紙でご実施の場合は、質問用紙を本人、上司、同僚、部下税韻文を印刷し、実施者に事前に周知しておく必要があります。

回答実施

評価アンケートを評価者に配布し、回答を収集します。評価者は匿名で回答できるようにすることが望ましいです。誰がどのようにアンケートを実施しているか匿名を担保することで、安心かつ本音で回答いただけるようにします。実施期間中に回答状況を確認しつつ、必要に応じて催促メールを送信し、できるだけ多くの方に回答していただけるようにします。

フィードバックの分析

回答を集計し、フィードバックの結果を分析します。自己評価との比較を行い、自己成長に必要な改善点や強みを洗い出します。得られた回答データから評価者と被評価者との差、部署間、役職者間など、どこで問題になっているかを見極められます。組織の問題点を洗い出し、改善するための道筋を把握できます。

フィードバックの共有

フィードバックの結果を受け取り、自己評価との比較を行い、自己成長に必要な改善点や強みを洗い出します。また、この際に評価者本人が傷つかないように、フォローしていくことも大切です。

以上が、一般的な360度フィードバックの進め方です。実施する際には、適切な時間をかけて準備し、評価者や受け取る側が気持ちよく参加できるように配慮することが大切です。

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