ケーススタディを使った考課者訓練 ~その効果(実例)~
人事考課者の甘辛を減らすためには、ケーススタディによる考課者訓練が有効だ。
ある組織の事例を紹介したい。そこでは3年連続でケース(総合ケース方式)を変えながら全員でディスカッションした。
初年度はグループごとの結論が全然マチマチだった。ある評価を4点とするグループもあれば、2点とするグループもある、という具合だ。全体での討論も紛糾した。その等級に期待するイメージが、全員ばらついていた。このケースに記載されている行為が、評価対象外なのかどうか、対象ならどの評価項目でとるべきか意見が大きく分かれた。
2年目はかなり揃った。評価基準の理解を促進するために「ガイドライン」を整備された。3年目は0.5点の違いが生じているグループもある、というレベルに揃った。
ここまでくると議論の質が高まっていた。受講生の発言の質が段違いだった。問題意識があがっていた。定性的な評価項目でも、評価者のコンセプトを揃える為のディスカッションを重ね、評価基準などを微修正すれば、評価のばらつきは確実に減る。
文責:田辺和彦
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