What構築能力の高い「第一線リーダー」の存在 ~明確な目標設定能力が問われる ~
慶応大学の高橋俊介先生は 著書「組織改革」東洋経済新聞社刊のなかで「自律型組織実現のための基本的要件」として次の6つをあげておられる。
1)What構築能力の高い「第一線リーダー」の存在
2)コーチング的マネジメント
3)少ないルールと多くのリソース
4)仕事へのコミットメント
5)ビジョンやバリューの共有
6)組織品質の管理
このなかの一番目「What構築能力」というのは私の理解では「重点とする目標を設定できる能力」である。
逆に表現すると「How-toを考え、遂行するのが得意な人」が多い組織では自律的な成長がおぼつかない、ということかもしれない。
まずは現象面から考えてみよう。強い会社を見ていると「How-toを考え、遂行する」という部分は、専門業者に外注化される傾向がある。社員は「What」を設定し外注する。それは同じフロアーで働く設計外注業者であったりする。
または中国やインドの業者への外注であったりする。さらに社員は、あがってきたものが設計図であれ製作物であれプログラムであれ、自分の意図した「What」であるかどうかを検証する。このような仕事の進め方が増えている。
自分で「What」を設定し、自分が制作する。または部下に制作させる。これまで当たり前とされた仕事の進め方が変化しているようだ。その時代においては重要で明確な「What」を見つけ、周囲と調整しながら合意を形成できる人材が必要になってくるのだろう。
「What構築能力」を高める場だととらえて、目標管理制度を上手く使いこなしてくれる人が増えて欲しい。
文責:田辺和彦
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