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良い人事考課のために ~ 複数の職種を理解する ~

あなたが複数の職種を抱える管理職であるなら、それぞれの職務の概要を理解しましょう。あなたがその職務を遂行できるレベルになる必要はありません。ですが管理職として、偏りのない人事考課を行う責任はあります。だから理解するのは「職務の概要」で良いのです。

意識的に行わないと自分が得意な職務(概ね自分が担当していた職務)については、きっちりとした情報も得て、人事考課もそれなりに行えるのですが、そうでない職務の担当者からは不満が出てきます。

自分が担当したことのない職務については自信がないから、ついつい敬遠してしまう。現場に足が遠のく、部下の仕事ぶりや抱えている問題などもついつい関心が向かない。ということになりがちです。

例えば営業出身の営業課長は、営業職に対しては、きっちり指導も評価もするが営業アシスタントやサポート職のことには関心が向かず、人事考課も不適切なものになる、というイメージです。

「職務の概要」とは次のようなことです。

1. その職務の成果は何か(失敗するとどういう方面に影響を与えるのか?)

2. その職務を遂行するにあたっての大まかなステップ

3. その職務を遂行するにあたって必要な知識・経験

これらの各項目を4~7つ程度で整理すると良いと思います。自分で作成できなければ、職務担当者にインタビューしながら作成しましょう。部下からは多少は鬱陶しがられますが、無関心でいるよりは歓迎されます。後々のあなたの指導力、リーダーシップも強化されるはずです。

これからは事業や部門が他社と統廃合される、というような動きが活発になります。そうすると、管理職は自分が担当したこともないような業界や組織で働く、ということも普通のことになるでしょう。そのような状況を乗り切っていくためにも職務の概要を理解する、という能力を身につけておきましょう。きっとこれはポータブルスキル(会社や業界が変わっても役に立つ持ち運べるスキル)になっていくことでしょう。

文責:田辺和彦

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