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人事考課は、個人別につけ終わった後で、鳥瞰する

人事考課は部下ごとにやる。特に一次考課者の場合ほとんどの組織がそうなっていると思う。それは各項目に関連があるからだ。

例えば、「業績」という比較的目に見えやすい項目をまず評価する。次に「行動やコンピテンシー」を評価する。最期にもっとも見えにくい「能力」を評価する。

多くの場合、人事評価シートには「部下の指導に役立ててもらえるよう、項目間の因果関係を捉えながら評価して欲しい」という願いが込められている。しかし全員のものをつけ終わった後で俯瞰(ふかん)する。鳥のように大空から眺める、という行為も大切だ。

同じ考課項目、例えば「チームワーク」の評価点が、A君とB君でこのような差になって良いのか、そのように眺めることが大切だ。

そういえば、B君を評価したあの日。
朝、妻に叱られて...
だから、つい...
感情的な評価をしてしまったかな?
ということもあるかもしれない。こうすれば自分の評価の客観性を確かめることに役立つ。視野を広くして自分自身の思い込みを排除する、そんなつもりで最期に鳥瞰してほしい。

文責:田辺和彦

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