10. 役割等級制度
役割等級と点数式役割評価のススメ
職務等級制度・職務給は、一般的に以下の問題があります。
- あらかじめ標準化した「職務」を設計するのが容易ではない。
- 「職務」以外の仕事の割り当てが困難になる(それは主任○○技能者の仕事ですからわたくし達ではやれません、等々)。
- 組織が仕事(職務)を決めて、というスタンスが強く、昇進や昇格を待つ、という受け身の発想になりやすい。
職能資格制度・職能給には、一般的に以下の問題があります。
- 職務遂行能力(職能)を測るのは容易ではなく、年齢や在籍年数に流されやすい(そろそろ○年になるから昇格を・・・など)
- 「高い職能(能力)」→「高い給与」→「高いレベルの仕事」の3者のバランスを欠きやすい。「高い職能」と認められて「高い給与」になっても、「高いレベルの仕事」をさせているのかどうか、担保する仕組みが弱く、通常は給与に見合った高いレベルの仕事、という図式にならない(付加価値は上がらず人件費だけが上がる)
- 個人の能力に焦点があたりがちで、自己中心的な発想を生みやすい(組織への貢献を考えるよりも自分の等級、給与、という発想が強化されやすい)
GDL社が提案する「役割等級制度」は、以下の特徴があります。
- 組織の中での自分の「貢献」「振る舞い」を「役割」とするため、個人の問題意識が役割に反映できやすい(自分の職位において、可能な限り、より重い役割を積極的に担おう、という能動的な姿勢を引き出せる)
- 微妙なケースでは「点数式役割評価」を行い、客観的な判断、対象者やその部門長への客観的なフィードバックを可能にする
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