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人事考課 総合演習事例(ケーススタディ)で演習をする意味

人事考課の総合演習(ケーススタディ)を考課者訓練や管理職研修の中で行うと、次の様な効果が表れます。

① 評価要素(項目)への理解が深まる

例えば、このような感じのようです

研修受講前: 「確か、積極性と責任感と、あとはなんだっけ...」

研修受講後: 「4等級までは、積極性と責任感、協調性、規律遵守を評価するのか。普段から意識しておこう !」

② 評価要素の定義への理解が深まる

研修受講前: 「積極性と責任感はどう違うんだったかな? まあ責任感の方が大切だし...」

研修受講後: 「自分の守備範囲を拡げる行為が積極性か。決められたことを全うする責任感とは別物なんだ。このケーススタディの○×君のこの行為は責任感で見るのか...」

③ 評価段階の定義(5点、3点等)の定義への理解が深まる

研修受講前: 「5点はスーパーマン。普通は3点だし...頑張れば4点なんでしょ ?! 」

研修受講前: 「達成できて3点、プロセスもバッチリで4点か、どおりで4点がつかないわけだ... 」

また「個人でつけてみる」 → 「グループでつけてみる」 → 「全体で討論する」という順番で進めると、個人で評価した段階の評点とグループ討議での評点の違いに気付き、自分自身の評価傾向(寛大化傾向など)を知ることができます。

一人一人の管理職の評価ルールの理解が深まり、結果的に人事考課の偏りが小さくなり、目線が統一されていくことになります。

文責:田辺和彦

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