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リーダーとメンバーはパートナー

今日も一日疲れて家路につき自宅から数十メートル。
家族の待っているわが家にたどり着こうとしているA課長は、「今日もお出迎えはワンちゃんだけか....パパが帰って来て喜んでくれるのは、ワンコだけだもんな....」犬の散歩係を担当しているA課長は、寂しげにつぶやくのでした。ところが今日はどうした風の吹き回しでしょうか、全員でお出迎えです。

「パパお帰りなさぁ~い!」
「そうか、今日は俺の誕生日だったか!やあみんな~ありがとう。」
なんだか毎日こうだと仕事にも張り合いが出るんだがな~。まあ、今日はパパの誕生日だから、主役はパパ!
おっとA課長のお宅では、普段はご主人が主役じゃないんでしょうかね?!いまどき家父長制もない時代ですから、主役は交代しても、別に悪いことはありません。そう、家族は互いにパートナーだからです。

では、パートナーとはどんな関係をいうのでしょうか?たとえば、音楽などで、いくつかの楽器を使って演奏するときを思い出してください。ロックやJAZZバンドなどですと、ギター、べース、ドラム、キーボ―ドetc.いくつかの楽器がそれぞれの「パート」を演奏します。ひとつひとつの楽器が奏でるパートのメロディだけでは、曲にはなりません。でも、合奏することによって、きれいな曲になるから音楽は不思議ですね。たとえば、バロック音楽の巨匠J.S.バッハの曲「インベンョン」などは、右手と左手が同じ旋律で、すこしだけタイミングをずらしただけの弾き方で、不思議に曲が成り立ってしまいます。(実際に弾くと大変なんですが。。。)

ひとつの楽器が、主旋律を引いているときは、ほかの楽器は伴奏になってリードを助けます。これが交代しながらひとつの曲になるのがJAZZです。インプロバイゼーション(即興)といいます。
音楽ではリーダーとメンバーが交代しながら、ひとつの作品を構成していきますが、本来の仕事のシーンもこうあるべきではないでしょうか。すなわち、誰か一人がリーダーであとはみんなそれにぶらさがっているような役割が固定の状態でなく、誰でも気づいた人が音頭をとって、困ったときには互いに助けあう、誰かの発案にもとづいて、周囲がそれをサポートする。こうした状況が許される職場も限られているかもしれませんが、人同士の協力とは本来こういうものでしょう。

A課長のお宅でも、家族で楽器の演奏会がはじまりました。「ハッピーバースデーツーユー~ハッピーバースデーツーユー~」奥様と子供さんに囲まれて上機嫌の課長さん、みんなで、ハーモニカや笛、ピアノなどを交えて歌ってますね!この調子で、明日から職場のメンバーのみなさんでも、ステキなハーモニーを奏でてみてはどうでしょうか。職場のメンバーはそれぞれが良いところをもったパートナーなのですから。

著:行時博孝 →360サポーターズ
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