人事考課をソフトウェアで行う場合の注意点 「人事方針は、画面に宿る」
IT化が人事管理にも波及している。 ITのプロと人事のプロがよく話し合い、協働して設計・運営されているなら問題ないが、そうでない組織によく遭遇する。
例えば、
●情報がやや過剰(情報公開されすぎで疑心暗鬼を生んでいる)。
●便利かもしれないが、上司と部下、一次評価者と二次評価者、など本来もっと話し合って、真実に近づいた上で、評価を固めていくべきプロセスが、コンピューターが得意な平均値、ウェイト計算などに置き換わっている(充分に評価の目線を合わせたり、事実を確認したりしないまま、ITに丸投げされている)。
●過去の人事考課点などが初期値で表示されていたりして、考課対象者の考課期間における対象事実をよく整理した上で・・・という正しいプロセスが行われず、逆算化傾向を助長する画面になっている。
等々である。
IT技術者は、ITの力を活かして、より便利にしようとする。 人事部門は、制度設計や運用で精一杯。ソフトはIT部門(またはベンダー)に、となっている組織が多いのではないだろうか。
画面が考課者や被考課者に与える影響は強力だ。人事考課マニュアルは、人事部が期待するほどは読んでくれない。考課者訓練でも、そんなに長期間にわたって、大きな影響を持たせにくい。
しかし、画面は年に何度か見る。
「神は細部に宿り給う」、という諺を流用させていただくなら、「人事方針は、画面に宿る」ではないかと考えている。
文責:田辺和彦
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