率先してやる
小学校の時のクラスを思い出していただきたい。
自分の所属するクラスには、自然発生的に、イニシアティブをとるクラスメイトがどんなときにもでてきたのではないか。40人ぐらいのクラスという単位を作る。そのなかの構成メンバーの中から、1人、イニシアティブをとって仕切っていくクラスメイトがいたのではないか。
学級代表とか学級委員とはちがって、クラスメイトがまとまってドッジボールや野球や学芸会などといった行事やイベントをするとき、どういうわけかまわりから慕われ頼りがいのあるクラスメイトである。まさに役割を先生が決めるのではなく、クラスメイトのみんなのなかから自然発生的にでてくる人物である。そういう人物は、いつの時代でも共通した特徴をもっているものである。
そのもっとも大きな特徴が「率先してやる」人物である。何かを始めるにも、最初は誰もやりたがらず手を出すものはいない。そういった緊張感ある場面で、率先してやっていく人間である。まわりからは注目されるのに決まっている。誰もしたがらないことを最初に平気でやっていくのであるから...。そうするとやがて、周りのものも安心し徐々にやり始めていくのである。
すばらしい勇気がそこにはある。本人からすれば、先見性がイメージの中にあって進んでいくだけであろう。このパワーをいかに自分の中に育成していくかを意識していけば、やがてそのパワーを獲得していくことができるのである。イニシアティブの獲得である。