人は飛ぶ②
前回のスウェーデンのマーガレットという名の少女にまつわる中世の民話についての続きであるが、民話の内容については前回の文章を見ていただきたい。
この民話の物語のように、企業にも従業員にも、あえてリスクにいどむ勇気が必要である。ビジネスにおいては、明確な戦略があればその挑戦はより容易なものになるのである。そして、そのときに問われるのは「勇気と直観力」である。勇気や直観力は習得できるものではないが、素質があればそれは努力によって伸ばすことができる。
成功した企業が実施したアイデアというものは、あとから考えると、けして斬新なものでもなく、とりたてて独創的なものでもない事が多い。しかし、明確なビジョンと戦略に加えた勇気と直観力、そして行動力は、改革と新たなリスクをはった営業投資により、より大きな収益へと変えることができるのである。
ビジネスの世界においては「どうせ承認はおりないだろう」「成功の見込みはうすいであろう」...ときめつけてすばらしいアイデアの芽を自ら摘んでしまうことは少なくないのである。そうした心理的障害を排除するのに有効なモットー...、それは「壁を突き破れ!!」。目標が達成不可能に見えても、それが確認されるまでは投げ出してはならないのである。眼前に立ちはだかる障壁は、外見ほど強固なものではないかもしれない。石壁ではなく、難なく突き破れる紙に描かれた壁である可能性もあるのである。
著:佐藤創紀 →360サポーターズ
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