『7つの習慣』 成功には原則があった!
「7つの習慣 成功には原則があった!」 少し歯ごたえがあるけれどもお奨めしたい一冊だ。
私は、一時期「座右の銘」とも呼べるほど読み込んだ。だから部下にも薦めたが評判は良くなかった。「難しい」というのだ。でも「主体性を持って始める」・・から始まる7つの原則は、かなり有用だった。
中でも私の家族に決定的に影響を与えたのは、コビーさんの子育て体験談だった。コビーさんのご子息がまだ幼いころ。まじめで一生懸命なコビーさんは、子供の野球、学業にも熱心に口を出す。打てないときには打てるように子供を教える(叱る?)。でもその効果は出ない。いらいらするコビーさんはますます厳しい口調になる。いらいらするほど、子供はかえって緊張し、結果が出ない。
そこでコビーさんは自分自身が息子に対して発している暗黙のメッセージがあったことに気づく。それは「あなたはOKではない」という意図しないメッセージだった。そこで「打てなくても、成績が上がらなくても、あなた自身はOKだというメッセージを伝えていこう」と方向転換される。
そのころ、ちょうど私も子育て中。同じように熱心な教育パパになりかけていた。息子をコントロールしようとしてイラツク私。それから逃れたい息子。そんな状況がちょうどあったとき。決定的な一言が図書にあった。
「息子の成長を楽しもうと考えた」というものだった。
その一言が私に大きな影響を与えた。子供や家内とのギスギスしたやりとりが少しずつ減っていった。私も子供の成長を楽しめるようになった。人生に大きな影響を与えた一冊である。
著者:スティーブン・R・コビィー
訳者:川西 茂/ジェームス・J・スキナー