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教えること

「教えること」とは、つまり「Teaching」である。
私はコーチであり、教えることを実践するのではなく「Coaching」すなわち「引き出す」ことを実践していくのが私の仕事である。会社のリーダーに求められるのは、この「コーチング」つまり「引き出し」のほうであり、「Teaching」つまり「教えること」ではない。

コーチングの講演会等でこのような話をすると、必ず出てくる質問が「それでは、新入社員に何も教えなくていいのですか?」といった質問である。教えることも第一ステップとして、たいへん重要である。特に何も前提を知らないで出来る仕事などはありえないことである。いままでの事実や知識やルールは、教えなければ仕事はなりたたないし、相手もどうしていいかわからない。

その前提の上での、第二ステップとしての「引き出し」をすることが「コーチング」である。これは経験が深まり、レベルが高くなればなるほど、つまりリーダーとして上の立場になってくると、コーチングを身に付けることのウェイトは、たいへん大きくなり必要不可欠なものとなっていく。

要は、そういう人たちは既に知っている大人であるからである。ゆえに、コーチングは会社での階層の中では、上の階層から実施していく方がより効果がでるものである。人間は、最初はすべて「模倣」から始まる。その「模倣」の段階では「Teaching」が機能するのである。「模倣」から自らの「創造」へ変換していくとき、それが自立となり、そのために自分の本来持っている能力の引き出しが必要となるのである。

リーダーは、この「引き出し」が出来なくては、会社を成長させ、大きくしていくことが出来ないのである。

著:佐藤創紀 →360サポーターズ
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