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"頭が悪い" といわれる人のほうが、発想力に優れる?

ビジネスの現場では、仕事の大半が時間軸でおこなわれています。
業務の目的を明確にし、期限内に達成するための計画をたて、業務を効率的に処理しなければなりません。仕事ができるといわれる人たちと話をしていると感じるのは、自分の役割や仕事の内容を正確に理解し、スケジュール管理に厳しいことです。「目的-手段」「原因-結果」「計画-実績」の関係性を重視し「仕事に関係する概念」の定義も厳密であいまいな言葉遣いはしません。それでは、このように時間軸の因果性や論理性を重視する人は、発想力に優れているのでしょうか。

「創造=既存の知識・要素の新しい組み合わせ」と定義されています。新しい組み合わせとは、既存の因果関係と異なるこれまでにない組み合わせでなければなりません。世間の多くの人が気づかず、見すごしていた視点から新しい要素に気づき、新しいつながりや関係性を作り出す能力となります。既存の概念にとらわれず、原因と結果の関係を変化させる想像力が必要となります。つまり、常識の枠を乗り越え、はみ出す発想が求められ、時間軸に沿った因果思考から逸脱する必要があります。

普段から"いい加減な人"、もっと辛らつに言うと"頭がよくないといわれたりしている人"は、ある面で時間軸からはみ出し、既存の因果性にこだわらない人ともいえます。日ごろ、彼の発言はよくわからない、ユニークすぎるといわれていることが多いかもしれません。なぜなら、彼らは時間軸にこだわらず、要素や知識を空間軸でとらえたりしているからです。現状の因果関係にとらわれず、想像力にもとづき自由なイメージで要素の組み合わせをすることができます。このように脱論理・非論理・超論理の感覚をもっている"いい加減、頭が悪いといわれている人"の方が、発想力に優れているのではないでしょうか。

著:加宮利行→360サポーターズ
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