資格ビジネスとスキマ市場

都心を歩いていると、よく「英国式足裏健康法」の看板を掲げた店をみかけます。
1号店のオープンは1996年ですが、このビジネスモデルを発想力した人には大いに感心させられます。

一般的に、肩凝り・腰痛を治療するといった「指圧・あん摩・針・灸」は、国家検定レベルの公的資格が必要とされます。典型的な資格市場ビジネスの業種です。これに対して「英国式足裏健康法」は、リラクゼーションにポイントを置いて疲労・ストレスの解消をはかる健康法とされています。

短時間のマッサージで、簡単にリフレッシュできる点が最大のうたい文句です。疲れを感じている人を精神的に癒すビジネスですから公的資格は必要とならないようです。「マッサージは肉体的治療といった固定概念」を見お直し「マッサージは心の疲れを回復させる」といった新しい概念とすることで成功しているわけです。

このように事業概念・領域を再点検すれば、商品・サービスの概念を変更する新しいスキマ的ビジネスモデルを誕生させることができます。