信じて任せる
企業が大きくなるのは、売上と利益が大きくなることである。
そのための骨格は、人材である。味方としての人材が社長のまわりに多くなれば、会社は大きくなり発展していく。社長を中心にして人材を考えると、木の幹の年輪のように会社は大きくなっていく。年輪が多ければ多いほど、会社が大きいということである。つまり年輪の数を大きくしていけばいいのである。
社長から見て一番外側の年輪は、会社が大きければ大きいほど見えにくいのはあたりまえである。まして木の幹の外側の状況は、一番外側の年輪を通してでなければ見えにくい。そうすると一番外側の年輪を信頼し任せる以外に、幹の外側の状況を把握することは出来ない。自分からみて、接している年輪、隣の年輪しか見えないからである。つまり社長は、いかに自分のまわりの人材を信頼し任せるかによって、最も外側の年輪ともつながり、より透き通ったそのままの情報を把握することができるというわけである。いかに自分の身近な人材が重要かということが、シンプルに理解できる。
人材育成の基本は「いかに信じて任せるか」ということに尽きる。それにより、任せられた方は、自分で苦労しいろいろな経験をすることによって、自分のやる気をかもし出していくというわけである。「やる気」にまさる成長はない。育成する側は、そのためにモチベーションアップになるなんらかの刺激を与え、支援し、応援していくしかない。そこには、人間関係の良好さというベースが必然的に備わってくるものである。