サステナビリティ経営は、自社独自の環境活動から!代わり映えのしない、アリバイ作りのような環境活動では?
景気回復には新たな市場の創造が必要ということで、環境分野に注目が集まっています。各社の環境型新商品の開発は進んでいるようですが、それと比較して大幅に遅れているのが企業の環境活動やCSR活動のあり方です。
私が所属しているNPOで「企業の環境活動」に関して60社にアンケート調査を実施し、29社から回答をいただきました。その結果は下記の表のとおりですが、各社同じような活動が多く、独自性にあふれる取り組みをしている企業はあまり見受けられません。
テーマ | 施設見学 | イベントの実施・ 参加 |
緑化活動・ 近隣清掃 | 自社商品による 啓発活動 | 環境技術 紹介コーナー |
実施数 | 18社 | 18社 | 11社 | 8社 | 6社 |
テーマ | 環境関連 グッズの配布 | 副読本の 配布 |
出前講座 | メルマガ 定期刊行物 | ゲームの 活用 |
実施数 | 5社 | 3社 | 3社 | 2社 | 0社 |
(回答は複数回答)
大半が自社施設や公的施設で行う活動で、似たり寄ったりの内容になっています。施設に出向かなくても、家庭やオフィスで、いつでも、誰でもが、楽しく環境問題を学び、省エネに結びつくような取り組みができないのでしょうか。他社がやっているからといったアリバイ作り的な環境活動では、大きな効果は期待できません。
販促活動で世間を驚かせるようなキャンペーンを企画する能力があるなら、環境問題に対しても面白い方法や仕掛けを発想できるはずです。自社の特徴を活かした取り組みこそが、その企業に求められる本来的な活動になります。環境活動に企業の独自性を反映させることから、サステナビリティ経営が始まると考えられます。
著:加宮利行→360サポーターズ
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