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ビジネスプランは、ひねり出すのではなく、浮かびあがるもの

企業を成長・発展させる推進力は、新規事業の展開です。特に、昨今のような厳しい不況からの脱出をはかるには、どうしても新たなビジネスプランによる事業拡大が求められます。 ただ多くの企業では、新たな切り口での事業展開の必要性は十分に分かっていても、そのアイデアが出てこないため手をこまねいているのが実情のようです。

そこで、すぐれたビジネス展開で実績を生み出している企業50社について、その新規事業や創業の成功要因について分析してみました。その結果、50社の大半が、複数の要素の組み合わせで独自の市場開拓力や競争力を生み出していることが分かりました。

新規事業の成功条件は、社会性の反映、その事業の遂行による企業メリット、そして消費者への利便性の3つがバランスよく組み合わさることです。逆に失敗のケースは、社会性や自社メリット追求するあまり3つバランスが崩れているように考えられます。

たとえば中古車販売のガリバーは、中古車ブームとオークション売買の社会的流れを背景に、中古車の買い取り価格を透明化し、全国のオークション価格のデータ化でもっとも高い会場で販売するといったように「社会・消費者・企業」それぞれにメリットのあるビジネスプランで成功しました。

ビジネスプランに3つの要素がからむとなると、一つの切り口から単純にアイデアをひねり出すことは難しくなります。成功事例の多くは、3つの要素が絡んだアイデアがなぜかしら浮かび上がってきています。このあたりに、ビジネスプラン発想の難しさがあります。なぜなら、アイデアを浮かび上がらすには、常日頃の発想努力が必要になります。

著:加宮利行→360サポーターズ
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