イチローの『これっ!と思ったバット(道具)は変えない』と、目標管理、人事評価制度
イチロー選手がインタビューを受けて「いったん、これっ!と思ったバットは基本的に変えないんですよね」とコメントしていた。インタビュアーの「なぜ変えないのですか?」という質問に対して「う~ん。なんというか調子が悪くなったときに、自分以外の他の原因を探してしまうと、かえって調子の戻りが悪くなるからです。だからバットはオリックス時代にであったバットがしっくりきたので、微妙な修正はありますが基本的には変えていないんです。」
いろいろな組織をコンサルティングして思うこと。それは目標管理や人事評価などの人事制度をいったん取り組んだら簡単には変えない組織の方が元気!ということだ。
一方、元気がない組織は、バットのせいにしてバットをころころ大きく変える。元気な組織は、そのバットの限界まで使い切ろうとする。そしていよいよという時に、また本気でバットを探し使い慣れるまで徹底的に練習して(人事制度で言えば徹底した評価者訓練や被評価者訓練、調整会議)それからバットを変える。
人事評価や目標管理は、所詮は道具。道具の足らないところは使い手(管理職や社員)が工夫する。人事部門はそのアドバイザーであったりコーチであったりする。その話し合いのとき、各事業や職能の実際的な人事管理ニーズを把握する。そして、いざ制度の大改訂、というとき人事部門は、アメリカ企業や他社の受け売りではなく、コンサルタントに言いくるめられるのでもなく、事業者という立場から思考する。コンサルタントや経営者、事業部長の人たちと、地に足をつけた議論を重ねていく。
そんな相互に主体的である関係が、これからの成功する組織の特徴ではないかと思う。
文責:田辺和彦
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