効果的な「人事考課調整会議」 - 宿題を出す -
人事考課調整会議ですべて決める、という方法もあるだろう。 しかし、もっと効果的な方法がある。
調整会議では、主に以下の3点をチェックする。
- ルールに基づいた公正な、評価が行われているか
- 評価項目や評価基準を管理職が共有しているか
- 甘辛や特定の評価傾向(癖・エラー)が出ていないか
実際の人事考課の見直しは、一次考課者の宿題にする。
一度に片づけた方がスッキリするし納期も限られているし、と思われるだろうが、一次考課者の育成のために、人事考課の再調整は宿題にする。
宿題にする効果は、以下の点に出てくる。
①最初の人事考課に信頼性がでる(調整会議で皆でやってくれるという安易な考えを捨ててくれる)
②再度、考える時間を与えることで、人事評価のルールへの理解が深まる
③一次考課者が考課に対する自信を深める(主体者意識)
④フィードバックに自信、迫力がでる(結果として部下の行動変化を呼びやすい)
人事考課の時期は、期首、期末など業務繁忙期と重なる組織が多いと思う。でも何とか時間を遣り繰りして、部下育成や組織活性化につながる人事考課を実現して欲しい。
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