目標管理だけで考課をする弊害
「目標管理の結果」=「本人の考課」という考課システムはシンプルだが、フィットするのは一部の組織だ。
上記のシンプルすぎる考課システムだと幾つかの弊害がでる。
目標管理では次のようなゆがみが出やすい。
①「達成しやすい目標」を掲げる傾向が → 達成して高い評価を得たい(より高い賞与や昇給)
②「カバーする領域の広い曖昧な目標」になりやすい → 担当している仕事のすべてを目標化して、的確に評価されたい
③全体としての組織貢献が見えにくくなる(年功序列的になる可能性も)→ 組織行動、組織風土にも次のような問題状況を生みやすい
④チームワークが疎かに(ギスギスした組織風土に)→ 自分の目標が達成できるかどうかが関心事(自己チュウな行動)
⑤コンプライアンス上の問題を生じやすい → 社内規程、さらには法律を多少踏み外しても、との誘惑
著:田辺和彦 →360サポーターズ
■評価のクセを知るには→評価傾向診断
■多面評価や自己診断なら → gdl360.com、検査・診断シリーズ