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GEが人事評価をやめる? 人事評価の近未来 「人事考課は、ほぼ全員B(普通)」?

トーマスエジソンが創立したゼネラル・エレクトリック(英:General Electric Company、略称:GE)。
その中興の祖、名経営者のジャック・ウェルチ(1981~2001)がこだわった人事評価制度「9ブロック」。
簡単に言うと、「GEの価値観」の実現度で3段階。かける「業績」の良否で3段階。3×3=9のマトリックス(ブロック)で人事評価を行う、という仕組み。

*業績は上げるがGEの価値観に沿わない幹部社員をどう評価すべきか?ウェルチが考えあぐねた末の9ブロックだったようです。

これを変更する方向に、という報道があります。

この動きをもって、一部のコンサルタントが、これからは人事評価はなくなる!
GEだってなくすんだし、先進的な○○社もないらしいよ。
だって目標管理とか、人事考課面談なんて上手くいかないし・・・・という論調です。
*ただ、具体的に何を持って代替するのか?という提示はなく、だから研修やコーチングを!ということのようです。

そのあたりの事情を調べてみると、9ブロックを運用するためにCEOや人事部門がかけるエネルギー、時間は相当だったようです。
9ブロック発案者のジャック・ウェルチなら回せたのだが・・・・。
という状況だったらしいです。

詳細はこれから明らかになると思いますが、9ブロック人事評価はなくなって、他の人事評価制度に変わる、ということのようです。

では、潮流として人事評価制度はどういう方向に向かうのか、近未来の人事評価制度はどういったものになるのか、予測します。

*夢物語ではなく、勢いのある会社では「すでに実現されている未来」です。

人事評価制度の近未来
  1. 「給与・賞与決定のための人事評価」から「部下の育成、社員を方向付けるための人事評価」へ
  2. 「評語(SやA、B、Cなど)」重視から「高く評価した評価項目、その理由」、「来期、さらに実現して欲しい評価項目、その理由」を重視した人事評価へ
  3. 「細かなウェイトや点数で自動的に算出させる複雑な人事評価」から「事実の記述、報告を重視した記述型の人事評価」へ
  4. 「分布規制(Sは5%、Aは10%等々)」はなくなり、部門別の甘辛を平均点などで管理する仕組みへ
  5. 社員の自己評価はなくなり、一次考課者と二次考課者の話し合い、を重視する運用へ
  6. 結果的に毎年、人事評価はB(時々、AになったりCになったり)という人が増える(適切な等級決定、上司による的確なマネジメントが前提)

※ご興味をお持ち頂けましたら、ご相談ください。

■評価のクセを知るには→評価傾向診断

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